株式会社RECEPTIONIST代表ブログ

株式会社RECEPTIONISTの代表取締役CEO 橋本が運営するブログです。

「受付嬢の実態」と「求められるスキル」とは?

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今までは受付嬢から起業家としてよく聞かれることを書いてきましたが、今回は受付嬢時代に聞かれたお話しを書きたいと思います。

 

1つは「受付嬢の実態」で、

もう1つは「受付嬢として求められる条件」です。

 

 

まずは受付嬢の実態について書きたいと思います。

 

 

これが受付嬢人生で一番聞かれた質問です。

 

「お客さんから名刺とか渡されるの??」

 

リアルに1000回くらいは聞かれたと思います。

友達から、家族から、社員の人から、お客さんから、合コン相手から・・・笑

 

答えは「いいえ」です。

 

もちろんゼロではないです。

しかし、みなさんが想像しているよりも遥かに少ないです。

想像からすると皆無と言っていいほど。

 

どうしてこう言うイメージがつくのかというと、きっと昔トレンディードラマでこう言うシーンがあったのでしょう。

 

テレビの影響はすごい!

  

それだけで「受付嬢=毎日声をかけられている」になるのです。

  

現実は全然違うのに。

 

よく考えてみてください。

 

ご来社いただくということは、私達からするとお客様ですが、来訪者の人が会社に来てくれるということは、来訪者からすると訪問先がクライアントだからわざわざ足を運ぶわけですよね。

 

そのクライアントの受付嬢をナンパするなんて普通に考えると常識的ではないわけです。

 

もし、声をかけてそれがクライアントの担当者の耳に入ったら、どう思われるかは社会人なら想像がつくでしょう。

  

また受付を取り巻く環境も、そういう隙を与えない仕様になっています。

 

受付嬢が複数人いて、いつ誰が通りが掛るかわからない状況。そんな中で名刺を持ち、声をかけるなんてなかなかできないでしょう。

 

ってことで、「もうこの質問は禁止!」と言いたいぐらい聞かれているので、皆様に伝えておきます。

  

「ないです!!」

 

ついでにお伝えすると社員の人から誘われることはありますか?っていう質問もありますが、これはなくはないと思います。だって一緒の会社で仕事してて、受付のお仕事をしていると毎日のように取次をしたり関わる社員の方はたくさんいるのです。

 

「普段お世話になっているので・・・」とお土産をくれたり、今度みんなでご飯行きましょうと気を使ってくださる社員の方もいます。

  

これは同じ受付嬢でも考え方がバラバラかと思いますが、私はこう言う機会は大事だと思います。

 

毎日働きに行っている会社には仲がいい人が多い方が楽しいし、仕事以外の話をすることでその人の考え方や、やっている仕事の内容の理解度が深まれば、自ずとそれは仕事に活かされるのです。

 

それも受付嬢としては大切なお仕事。

 

むしろそれが機械やシステムにできない部分だと思います。

  

受付の子達が何かがきっかけで社員の方と結婚するというシーンもなんども見てきました。それはとてもいいことだと思います。お互いが頑張っている姿を知って、素敵だなと思うことは自然なことですし。

  

幸せになってほしいです^^

  

あとは受付嬢の都市伝説みたいな質問です。

 

「受付嬢って、やっぱり社長の愛人なの??」

 

答えはもちろん「いいえ」です。

  

答えるまでもないんですけど、以外と聞かれることが多いんです。先ほどの質問がダントツ「聞かれることランキング」で圧倒的に1位ですが、これは2番目に多いです。

 

愛人なわけないじゃないですか!って答えても「えー!結構みんなそう噂してるよー!」なんて言葉が返ってきます。

 

そこですかさず「愛人だったらこんなに一所懸命働いてないですわ!生活かかってるんですわ!」というと、納得してくれますw

  

受付嬢ってマジで大変なんですよ。

 

今から書くことは次のテーマにもつながってきますが、受付嬢ほどガッツが必要なのにそう見えない職業はないんじゃないかって思ってます。

  

・朝早い

・体調が悪かろうが絶対に受付を開けなかればならない

・そこに座っていなきゃいけない

・トイレに行きたくてもいけない時が多々有る

・スッピンマスク厳禁!

・常に100%で着席

・常に誰かに見られている

・00分はテロが起きたかのような行列ができる

  

ここには書ききれないくらいの苦労があるわけです。

「腰掛け」なんて気持ちでは続けていかれないのですよ。

ですので、愛人だったらこの仕事選ぶ必要ないっす。

  

あー。後これも多いですね。

 

「どこかモデル事務所とかイベコンの事務所から派遣されてるの??」

 

これはたまに例外もありますが、どの企業も基本的には派遣会社から普通に派遣スタッフとして受付で働いています。

  

たまにも例外は、私が働いていた時のUSENでした。

ミッドタウンのオープニングの時の受付スタッフは半分くらいが派遣会社からのスタッフ。

 

残りの半分は日替わり的な感じでその当時グループ会社だったモデル事務所からアルバイトに来ていました。

 

ご想像の通り、めちゃくちゃ大変でした。

 

結果的には、この時の経験も私にとっては貴重な財産になりました。お伝えしなくてもお分かりかと思いますが、私は派遣でしたからw

  

これはあくまでも超例外なので、私が他に働いていた受付はみんな普通の派遣会社からの派遣スタッフの方でした。

  

私は面接をしていたので、嘘じゃないです。

  

その他質問がある方は是非コメントくださいw

  

では次のテーマに行ってみましょう。

 

「受付嬢に求められる条件」

 

これは私の主観ですが、何かの参考になればと思うので自由に書きたいと思います。

今回は5つ挙げようと思います。

  

まずは容姿ですね。

 

これは受付を置いている企業の考え方によって、全く求められる条件が違ってきます。

メーカーなのか、代理店なのか、IT系なのか、商社なのか・・・

  

でも全体を通して入れることは「容姿端麗であることに越したことはない」です。

会社の顔とよく言われる受付ですが、お客様がまず来社して一番似合う人が私たち受付嬢になるわけです。

 

いい印象を持って欲しいと考えるのは当たり前ですから、綺麗な人を置きたいとつながるのは当たり前のことだと思います。

 

ただ私がここで言っている「容姿端麗」というのは合コンで求められる「容姿端麗」とは違います。

 

受付嬢として求められる「容姿端麗」は「清潔感を持っていてなんというかシュッとしてる」という人が容姿端麗に値します。

  

ただ可愛い、ただ綺麗。それは合コンで求められる容姿端麗かもしれません。

  

でも、受付嬢として求められるのはそっちがメインではないのです。

 

清潔感があってシュッとしている人が美しく見えるのです。そして受付を美しく見せてくれるのです。

  

丁寧な言葉遣いや気遣いが出来て、背筋が伸びていてい、いつもきちんとしている。

こういう人って素敵じゃないですか。

 

だから、受付嬢がモテるという印象につながるんだと思うんですよね。

  

トランス・コスモスの時がまさに社会人になって、それを感じた場所です。

   

GMOインターネットの受付はとても個性的な受付でした。

 

いわゆる「派手」「華やか」の代名詞と言っても過言じゃないくらいの受付だと思います。

 

それも企業の考え方なのです。

 

「最先端の受付にしたい!」これが代表の考えだったのです。

 

受付というのは黒子的な役目なので、なるべく目立たないように・・・と考える企業が多いように感じます。

 

でも、受付という部署だって企業にとっては貴重な戦略の場だと私も思いますから、どこの会社に行っても受付嬢はみんな同じような制服着て、ぴっちりした髪型して、メイクも個性を抑えた感じだなーではもったいないのです。

 

せっかく有人の受付をお金をかけて作っているのですから、お客様の印象に残ってなんぼだと思います。

 

GMOインターネットの受付嬢の制服はそれはもう眩しいですよね。

 

そこで働いているスタッフの個性を生かすということを最大限にフォーカスしていました。

 

夏はショートパンツだったりしますし、毎日10㎝のヒールを履いて仕事をするので、スタッフからすると苦労も多いと思います。でも、それだけ私たちにもお金と意識をかけてくれているということは純粋に働くモチベーションにつながるのです。

  

ただ派手に見られるだけでは戦略になりません。

 

毎回面接に来てもらう方にお伝えしておりましたが、「個性的な受付だからこそ、マナーや言葉遣いには人一倍うるさいです」ということです。

 

いわゆるギャップがある受付なんです。

 

見た目派手で、中身も・・・と思われがちになると思いますが、接客はきちんとしている。

 

ここができないと戦略にならないんですよね。

 

なので、容姿端麗というだけではなく、所作が重要なのです。それが「シュッとしてる」につながるのです。

  

あと求められる条件は「記憶力」です。

 

お客様のお顔とお名前もそうですが、役員の方や社員の方のお顔と名前は入社して1番先にやってもらうことです。

 

役員部屋はどの人に貸し出していいのか、きちんと役職名をつけておなまえを呼べること、相手が名乗らずとも会議室をお伝えできるかなど、お顔と名前を覚えていないと仕事ができないからです。

  

それと同じくらい大事なのが、「チームワークを大切にできるか」です。

 

受付もチームで仕事をします。

いろんな情報を共有します。

誰に対してもルールに則った対応をしなくてはいけません。

 

例えば、「今回特別にお願い!」と言うことをお願いされても、基本的にはお断りをしなくてはいけません。

 

なぜなら、「あの人の時は対応してくれたって聞いたよ!」なんて言われてしまってはルールが通用しなくなってしまうからです。

 

ですので、独断でその場で気安く受けてしまうようなスタッフがいると受付全体に迷惑をかけてしまい、それが結局社員の人に混乱を与えることにつながるのです。

 

いつ何時も、誰に対しても凛として対応する姿勢を持ち、チームで仕事をしている自覚を持てることが求められます。

  

そして「体力」ですね。

 

一つ目のテーマの時にも書きましたが、意外とハードなんですよ。

受付嬢。

 

・休めない

・寝坊しない

・常に100パーセントで受付に座る

 

これを実践しようと思うと結構ガッツ必要です。

  

私は受付時代に寝坊して遅刻したこと1度もないです。

早番で自分が行かないと受付が開けなければ、インフルエンザ以外であれば、這ってでも出勤します。(もちろんメイクして)

 

今日はめんどくさいからすっぴんでいっかー!会社着いてから化粧すればいっかー!なんて許されないのです。

 

涙ぐましい努力があるわけです。

  

最後は「臨機応変さ」です。

  

受付にはテロが起きますw

  

14時など来客が一番多い時間に新卒採用の説明会受付も同時に始まって、役員の方の来客も同時に・・・

 

なんていうことが結構日常的に起きるので、その時はもう受付大混雑なわけですよ。

 

走ってはいけないけど、走りまわることも当たり前にありましたし。

お客様、社員の方、説明会参加の学生さん・・・いろんな方向から質問や依頼を受けるのです。

 

そこでパニックにならず、聖徳太子になれるかが受付嬢に向いてるかどうかの素質に関わってきます。

  

もし今後受付嬢になろうと思っている方がいたら、これらが自分にあるかどうかは事前に確認していただけるといいかと思います。

 

そして、今受付を置いている企業の方もこう言った部分を見直してみてください。

実践できている受付であれば、その受付嬢の方たちの涙ぐましい努力を讃えてあげてください!

 

  

現在、私はもう受付嬢は引退しております。

しかし現場が恋しいのですw

  

是非スポットで来て欲しいなどのご依頼がございましたら、いつでもご連絡いただければお伺いします!

 

ご連絡お待ちしております!!

 

そして、受付嬢を抱える派遣会社の方、お悩みなどあればお役に立てることがあるかもしれません。

 

気軽にご連絡ください!

 

最後に、現役受付嬢の方。

 

今後に悩んでいるや今の受付の現場で困っていることがあるなど、何かあれば私でよければ力になります。

  

「世の中の受付が少しでも変えられれば・・・。」

  

その想いを胸に、4月3日新年度!今日は入社式ですね^^

私も新社会人に負けないように頑張っていきます!!